キャラクターデザイナーってどんな種類がある?目指し方や仕事の流れ、年収も紹介!

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キャラクターデザイナーってどんな種類がある?目指し方や仕事の流れ、年収も紹介!

「アニメやゲームのキャラクターに関わる仕事がしたい」
「自分のデザインしたキャラクターを世に出してみたい」
そんな方におすすめなのが、キャラクターデザイナーの仕事です。本記事では、キャラクターデザイナーの仕事の特徴や種類、年収・キャリア、やりがい、キャラクターデザイナーを目指す方法などを紹介します。

キャラクターデザイナーとは?イラストレーターとの違い

アニメやゲーム、文房具や雑貨に展開されているキャラクター、SNSで活動する企業キャラクターなど、ふと意識してみれば、私たちの身の回りにはさまざまなキャラクターがあふれています。
そんなキャラクターたちを生み出すのが「キャラクターデザイナー」の仕事。キャラクターのイラストを描くイラストレーターとも似ていますが、キャラクターデザイナーはたんに見た目の良いイラストを描くだけではなく、作品の世界観やキャラクタービジネスの展開を見据えた、ビジネス的な視点とデザインが必要です。

キャラクターデザイナーの種類と目指し方

一口にキャラクターデザイナーと言っても、どんなキャラクターをデザインしたいかによって進むべき業界が異なります。大きく分けてその種類は以下の5つ。

①ゲーム系
②アニメ系
③メーカー系
④キャラクタービジネス系
⑤企業キャラクター

本章ではキャラクターデザイナーの5つの種類と目指し方について詳しく解説します。

①ゲーム系

ゲームのキャラクターデザイナーを志望する人は、ゲーム制作会社への就職を目指しましょう。ゲームのキャラクターデザインには、基本的な画力はもちろん、画像編集ソフト、3DCGなどのスキルが必要です。また、ゲームは世界観が重要なコンテンツであるため、コンセプトにマッチしたビジュアルや衣装、ポージングなど、ディテールにこだわったデザインが求められるでしょう。

②アニメ系

アニメ作品のキャラクターデザイナーになるには、アニメ制作会社に就職する必要があります。就職後はアニメーターとして経験を積んでから作画監督や原画を担当し、キャラクターデザイナーを目指すのが一般的です。アニメのキャラクターデザイナーを志すのであれば、一定以上の画力と下積み期間を経験する根気が求められます。

③メーカー系

文房具や雑貨のオリジナルキャラクターをデザインしたいという人は、文具・雑貨メーカーに就職するという道があります。自社キャラクターを0からデザインし、商品として世の中に送り出せるのが最大の魅力と言えるでしょう。メーカーのキャラクターデザイナーは、基本的なデザインスキルや、流行をキャッチする情報収集力、ターゲットのニーズを分析するマーケティング力などが求められます。

④キャラクタービジネス系

自分の考えたキャラクターをさまざまな形で世の中に出したいという人は、キャラクタービジネス事業を行う企業に就職するのがおすすめです。キャラクタービジネスがキャラクターものを扱うメーカーと大きく異なるのが、キャラクターそのものを商品として展開しているという点にあります。キャラクタービジネスを主とする企業に就職するのであれば、魅力的で普遍性の高いキャラクターを生み出す想像力が求められます。

⑤企業キャラクター

企業の広告塔としてのキャラクターデザインは、一般的に広告制作会社やデザイン会社のグラフィックデザイナーに依頼されます。クライアントである企業がキャラクターに込める思いやコンセプトをていねいに聞き取るヒアリング力や、デザインに反映するためのブランディング的な視点が必要とされるでしょう。

キャラクターデザイナーの仕事内容と仕事の流れ

キャラクターデザイナーの業務内容や仕事の流れは業界によって異なりますが、下記のおおまかな流れは共通しています。

①キャラクターコンセプトを設定する

キャラクターが使用される場所や目的、世界観を踏まえて、キャラクターのコンセプトを設定します。コンセプトは、「無愛想だが仲間思いの情熱家」「みんなに笑顔を届ける癒やし系」など、キャラクターの性格や役割を一言で表すことで、デザイン時にディテールを広げやすくなります。企業キャラクターなど、クライアントがいるデザインであれば、ヒアリングを元にコンセプトを作成しましょう。

②ラフデザインを作成する

コンセプトをもとに、キャラクターの細かな背景や服装、表情やポージングを詰め、ラフデザインを作成します。デザインを提案する際にチームやクライアントがイメージしやすいよう、ゲームのキャラクターであれば場面ごとのポーズや表情、企業キャラクターであればSNSに展開された際の見え方を掲載するなど、キャラクターの用途が見える形で作成しましょう。

③調整やブラッシュアップを行う

作成したラフデザインをチームやクライアントと共有し、認識が異なる部分の調整や、強調したい部分などのブラッシュアップを行います。キャラクターがイメージと異なる場合は、コンセプト設定からやり直すケースも少なくありません。満足のいくラフスケッチが完成したら、本格的な下絵の作成に進みます。

④キャラクターを完成させる

下絵にOKが出たら、彩色を行って再度チームやクライアントの確認を取り、デザインをデータ化して完成させます。CGや画像形式など、キャラクターをどのように展開するかによって、データ化の形式は異なります。

キャラクターデザイナーの年収・キャリア

キャラクターデザイナーの年収やキャリアの積み方は業種によって大きく変動します。ここではゲームキャラクターデザイナーの一般的な年収・キャリアについて紹介します。

1〜2年目:年収300~400万円

入社から1〜2年はデザイナーアシスタントとして下積みを行いながら、ゲーム制作の現場を経験し、基本的なスキルを身につけます。

3~5年目:年収300~800万円

キャラクターデザイナーとしてプロジェクトで実務経験を積みます。ゲーム制作の場合、1つの作品ができるまでに3年程度の年月がかかります。

~10年目:年収500~1000万円

実務経験を重ね、スキルアップしていけば、管理職としても道がひらけます。チーフデザイナーやアートディレクターへのキャリアアップがかなうでしょう。また、独立してフリーランスの道を選択する方法もあります。ゲーム市場が伸びる一方、業界は人手不足が叫ばれており、実力さえ伴えば年収1,000万円代を目指すことが可能です。

キャラクターデザイナーの将来性

自動生成AIの登場によって、クリエイターの仕事がなくなることが懸念されています。一方で、たんなるイラストではなく、作品のコンセプトや背景、企業の思いを反映し、「目的を果たすキャラクター」を作成するには、人間の思考力が必要不可欠です。キャラクターの背景からビジュアルを設計するキャラクターデザインの仕事は、この先も需要が続くことが予想されます。
また、ゲーム、アニメ人気やSNSの発展、VTuberの登場など、キャラクター市場は拡大し続ける一方で、ゲーム業界やアニメ業界は人手不足が叫ばれています。キャラクターデザイナーを目指す人にとっては、業界に入りやすい現在が一歩を踏み出すチャンスと言えるでしょう。

キャラクターデザイナーに向いている人

キャラクターデザイナーは、以下のような素質やスキルを持つ人に向いています。

①協調性とコミュニケーション力

キャラクターの誕生に関わっているのはデザイナーだけではありません。アニメやゲームの中でキャラクターを動かしたり、営業ツールやグッズに展開したりと、さまざまなビジネスを動かす人がいることではじめて、キャラクターは世の中に出て輝きます。デザイナーには、キャラクター制作に関わるさまざまな業種・職種と積極的に関わり、同じゴールを目指す、協調性とコミュニケーション力が必要とされるでしょう。

②好奇心やチャレンジ精神

人々は、見たことがないものやインパクトのあるものに興味をそそられます。キャラクターをヒットさせるには、セオリー通りにデザインするだけでなく、これまでにない独自の要素や新しい試みを取り入れてみることが重要です。キャラクターデザイナーの仕事は、アニメや漫画にとどまらず、さまざまなジャンルの芸術や流行にアンテナを張り、キャラクターに取り入れてみる、好奇心やチャレンジ精神が求められます。

③柔軟性と前向きさ

クリエイターにとってこだわりを持って仕事をすることは大切ですが、一方で、自分のためのデザインになってしまうとキャラクターの目的は果たせません。自分の提案がスムーズに通らない時は、チームやクライアントの意見を素直に受け入れ、0から新しいものに取り組む柔軟性と前向きさが大切です。

④キャラクターへの愛情

キャラクターデザイナーを目指す人の多くは、アニメやゲームが好き、キャラクターが好き、という動機を持っているはずです。実際に業界に入ってみると、長い下積み期間や思い通りに提案が通らないこともありますが、キャラクターに愛情を持って、ていねいに仕事に取り組み続けることで、ヒットを生み出すキャラクターデザイナーに近づけるはずです。

【まとめ】キャラクターデザイナーにはさまざまな道がある!

キャラクターデザイナーになるには、ゲーム・アニメの制作会社や、文具・雑貨メーカー、キャラクタービジネス事業を行う企業、広告制作会社やデザイン会社など、さまざまな道が開けています。自分がどのようなキャラクターをデザインしたいのかを考え、目指す方向性を決めることで、就職・転職の準備がしやすくなるでしょう。

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