実写系Vtuberとは？メリット・デメリットや事例・なり方・注意点などを紹介

Vtuberは数多くいますが、その中でも注目を集めているのが「実写系Vtuber」です。Vtuberキャラクターとともに実写映像を組み込んだ動画配信は、新たなジャンルとして確立されつつあります。

これから実写系Vtuberとして活動したい、実写系Vtuber関連の仕事に就きたいと思われている方に向けて、メリットやデメリット、就職・転職を目指すための方法についてご紹介していきます。

「実写系Vtuber」とは、キャラクターだけでなく実写映像も混ぜるタイプのVtuberのことです。実写の取り入れ方はさまざまですが、Vtuberキャラクターを交えながら現実の映像を映す配信者が実写系Vtuberだと言えるでしょう。最近になり増えてきた形態ではありますが、Vtuberではなく実写系Vtuberとして配信を行うメリットやデメリットとはどのようなものでしょうか？

メリット

まずはメリットから見ていきましょう。

●「人間」としてのリアルさを伝えられる
●リアルな人生を支えたいと思ってくれる閲覧者が現れる
●表現の幅が広がる

Vtuberはあくまでも、キャラクターをメインにする配信者です。そのため「仮想世界の実在しない人物」の映像を配信していることになるでしょう。しかし、実写映像を取り入れることで、『実在するもの』を表現できるようになります。そのことによって人間としてリアルな部分も伝えられるようになり、人として応援したいと思う閲覧者が現れることも少なくありません。

また実写を入れることにより、表現の幅が広がることもあります。実写系Vtuberのメリットは、「キャラクターにはないリアルさを伝えられること」であると言えるのではないでしょうか。

デメリット

続いては実写系Vtuberのデメリットについてご紹介します。

●映像に映し出される容姿が重視される
●容姿によって売上に差が現れることがある
●秘匿性がなくなる
●表現の幅が限られる

配信者の姿を実写で映すと、容姿が重視され、売上にも差が出る可能性がある点がデメリットと言えます。また秘匿性がなくなることもデメリットとして挙げられます。顔を出していなくても、個人が特定されてしまうこともあるかもしれません。そしてメリットと相反しますが、実写系Vtuberの配信では表現の幅が限られます。実写を取り入れることによって、アニメーションでは実現できなかった表現ができることもあるはずです。しかし反対に実写では、アニメーションでできる表現ができなくなってしまうこともあります。

メリットとデメリットのどちらが大きいかは、配信者のスタイルによるところも大きいでしょう。しかし実写系Vtuberにはメリットばかりがあるわけではなく、デメリットがあることも把握しておくことが大切です。

実写の取り入れ方

実写系Vtuberの配信でよく見られる実写の取り入れ方について見てみましょう。

●実写で映した配信メンバーの手が誰のものか当てる
●ロケ企画で配信者の体や背景映像の実写を混ぜる
●体はキャラクターで顔だけ実写のVtuberキャラクターを作成する
●アイテムを実写映像で紹介する

手元やアイテムを実写にする配信者は多いですが、その他にも、ロケ企画で顔以外の部分すべてを実写にする例もあります。また、多くの実写系配信者の場合顔だけをキャラクターにしますが、反対に顔だけを実写にして体をキャラクターにするケースもあります。

実写系Vtuberの中には、実写を取り入れることによって大きな成功を収めた事例もあります。どのような事例があるのか、5つのケースをご紹介しますのでぜひ参考にしてください。

あおぎり高校

「おもしろければ、何でもあり！」を掲げる「あおぎり高校」では、手元や背景のみを実写にした配信を行っています。

たとえば展示会のロケに行ってその場所と手元を実写で映したり、インタビューをした様子を実写とキャラクターの両方を使って表現したりしました。ロケ企画では、景色を実写化することが多いようです。

おめがシスターズ

「おめがシスターズ」も実写系Vtuberとして広く知られています。配信者の顔のみがキャラクターであり、体や背景はすべて実写です。そのままの姿で「やってみた」「歌ってみた」系の動画を配信していることで人気を集めました。

もともとは「おめがシスターズ」という双子姉妹のキャラクターを使ったVtuberとしてデビューしましたが、現在では実写系Vtuberとしての動画配信の方が目立ちます。

甲賀流忍者！ぽんぽこ

「甲賀流忍者！ぽんぽこ」は背景を実写にして、その映像をバックにしながらキャラクターを動かしたり話させたりする手法の実写系Vtuberです。わかりやすい事例をあげれば、絵で描かれた背景がない人形劇のようなイメージでしょうか。

キャラクターのセリフが実写の背景の上に文字として現れることもあり、仮想と現実が違和感なく融合しています。

月ノ美兎

実写映像を見せながら、Vtuberのキャラクターに解説をさせるのが「月ノ美兎」です。

たとえば珍しいポタージュを紹介する際には、背景やキャラクターは仮想でありながら、ポタージュの映像のみが実写。配信ではVtuberのキャラクターが実写映像のポタージュを飲むようなシーンもありました。基本的に「仮想空間の中に実写のアイテムを映し出す」という手法が多く見られます。

星街すいせい

「星街すいせい」はバーチャルアイドルとして人気を集めており、Vtuberキャラクターを通して歌を配信しています。2024年3月22日に配信された「ビビデバ」のミュージックビデオでは、シンデレラのようなアニメーションと実写を融合させた独特の世界観を展開。

2024年12月には、幕張メッセで行われた「YTFF2024」での実写を背景として、キャラクターである星街すいせいがパフォーマンスをする動画も公開されました。まるで、星街すいせいというアイドルが実在し、現実世界で歌っているかのような仕上がりになっています。

それでは実写系Vtuberになるための方法についてご紹介します。

●個人で配信もしくは事務所に所属して配信をする
●配信のために必要な機材を入手する
●キャラクターを作成する

個人でも配信はできますが、事務所のオーディションに合格して配信を行う方法もあります。もし個人で配信をするなら、キャラクターを作成し、必要な機材を入手するなど配信ができる環境を整えてください。

その際には以下のような注意点があります。

●収入が得られないこともある
●配信を定期的に行うこと
●身元が知られないように注意すること

実写系Vtuberになったとしても、収入が得られず、配信のための支出の方が上回ってしまう可能性があります。収入を確保するには、定期的に配信動画を作成する必要があるでしょう。また実写系Vtuberの場合、身元が知られないように、実写で映り込む映像に注意を払うことも大切です。

Vtuberになるための詳しい方法は以下のページで解説していますので、こちらを参考にしてください。

≫Vtuberになるには？仕事内容・年収・目指す際の注意点なども紹介

最近注目を集めている実写系Vtuber。配信者によってスタイルはさまざまですが、アイデア次第で可能性は無限大に広がるジャンルでしょう。

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