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アニメーターを辞めたいと感じる主な理由やおすすめの転職先を紹介

アニメーターを辞めたいと感じる主な理由やおすすめの転職先を紹介
好きでアニメーターになったものの、納期に追われる制作スケジュールや収入面の不安、修正対応の多さに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

アニメーターを辞めることを考えても、「何から準備すればよいのか」「作画経験を活かせる転職先はあるのか」と迷うことも少なくありません。

本記事では、アニメーターの経験を活かせる転職先や、辞める前にやっておきたい準備について解説します。

アニメーターが辞めたいと感じる主な5つの理由

アニメーターが辞めたいと感じる主な5つの理由
アニメーターは、憧れて目指す人が多い職業ですが、実際に働き始めてから「辞めたい」と感じるケースも少なくありません。

その背景には、「納期の厳しさ」や「収入面の不安」など、アニメ業界特有の働き方があります。

ここでは、アニメーターが辞めたいと感じる主な理由を5つ紹介します。

理由1:給料が低く生活が苦しい


アニメーターが辞めたいと感じる理由の1つに、「収入の低さ」があります。

日本アニメーター・演出協会(JAniCA)が発表した「アニメーション制作者実態調査2023」によると、アニメーション制作者全体の平均年収は約455万円です。しかし、動画担当者の平均年収は約263万円、原画担当者でも約400万円前後と、職種によっては低い水準にとどまっています。
参照:日本アニメーター・演出協会(JAniCA)|アニメーション制作者実態調査2023

特に20代では年収200万円を下回るケースもあり、別の調査では業界従事者の37.7%が月収20万円以下と回答しています。

生活費をやりくりするだけで精一杯になり、将来への不安から辞めたいと感じる人も少なくありません。

理由2:長時間労働と締め切り地獄


長時間労働と厳しい締め切りも、アニメーターが辞めたいと感じる大きな理由です。

テレビアニメは放送スケジュールが決まっているため、制作の納期が厳しく設定されています。制作の遅れを取り戻すために、徹夜や休日出勤が続くことも珍しくありません。

日本アニメフィルム文化連盟(NAFCA)の調査によると、業界従事者の月間労働時間の中央値は225時間と報告されています。これは、日本の平均労働時間を大きく上回る水準です。
参照:日本アニメフィルム文化連盟(NAFCA)|アニメ業界の労働等の実態について

長時間の作業によって眼精疲労や腰痛、腱鞘炎に悩む人も多く、身体的な負担からアニメーターを辞めたいと感じるケースもあります。

理由3:出来高制・フリーランスの不安定さ


フリーランス中心の働き方による収入の不安定さも、アニメーターが辞めたいと感じる理由の1つです。

アニメ業界ではフリーランスとして働く人の割合が高く、日本アニメーター・演出協会の調査によると、制作者の約5~7割が自営業・フリーランスという働き方をしています。

また、給与体系は出来高制が多く、描いた枚数や担当カット数によって収入が大きく変動します。作業量の減少や体調不良で働けなくなると収入が減る可能性もあり、ボーナスや十分な社会保障を受けにくい点も不安要素です。

将来の生活を見通しにくく、「好きでも長く続けられるのか」と悩むケースもあります。

理由4:身体・精神の限界を感じる


身体的・精神的な負担の大きさも、アニメーターが辞めたいと感じる理由の1つです。

作画の仕事は長時間同じ姿勢で机に向かい続けるため、眼精疲労や腰痛、腱鞘炎などの身体トラブルに悩む人も多く見られます。特に納期前は作業時間が増え、体への負担が大きくなりやすい傾向にあります。

なかには、うつ傾向や燃え尽き症候群に近い状態になる人もいると指摘されています。その結果、「このまま続けると健康を損なうのではないか」と感じ、退職を検討する人も少なくありません。

理由5:キャリアの見通しが立たない


キャリアの見通しが立ちにくい点も、アニメーターが辞めたいと感じる理由の1つです。

作画スキルは経験とともに向上しますが、スキルが上がっても必ずしも単価や収入が大きく上がるとは限りません。動画マンから原画マンへ昇進すると単価は上がりますが、その後は仕事量や作品条件によって収入が大きく変動します。

そのため、30代以降も十分な収入を得られず、将来設計に不安を抱える人もいます。また、若手の離職が多く、業界の高齢化が進んでいることも課題の1つです。こうした状況から、「このまま続けても将来が見えない」と感じ、別のキャリアを検討する人もいます。

アニメーターの離職率はどのくらい?最新データから見る実態

アニメーターの離職率はどのくらい?最新データから見る実態
アニメーターは、離職率が高い仕事だといわれています。実際にデータを見ると、若手の定着率が低い傾向があるのは事実です。株式会社日本総合研究所の試算によると、アニメーターは新規参入から4年以内の離職率が約25%、8年以内では約68%に達するとされています。
参照:株式会社日本総合研究所|わが国アニメ産業の現状と課題

一方で、インターネット上でよく見られる「3年で9割が辞める」という数字は、やや誇張された表現と考えられます。

ただし、若手アニメーターの定着率が決して高くないのは事実です。離職の主な理由としては、低収入による経済的な限界や、長時間労働による身体的な負担が挙げられます。

アニメ制作の仕事には、大きなやりがいを得られますが、理想と現実のギャップに直面し、業界を離れる選択する人もいます。

アニメ業界にホワイト企業は存在する?改善が進むポイント

アニメ業界にホワイト企業は存在する?改善が進むポイント
アニメ業界は、「ブラック企業が多い」といわれることがあります。しかし、近年は大手制作会社を中心に労働環境の改善が進みつつある状況です。

実際にどのような改善が進んでいるのか、以下で詳しく見ていきましょう。

固定給・正社員化の推進


アニメ業界では、長らく出来高制や業務委託が主流でした。しかし、近年では一部の制作スタジオでアニメーターを正社員として採用し、月給制を導入する企業も増えています。

正社員として働く場合、収入の安定さに加えて社会保険や各種手当などの福利厚生を受けられる点がメリットです。特に大手制作会社では、新人育成の体制づくりも進んでいます。

一方で、中小スタジオや下請け企業では依然として出来高制を採用しているケースもあります。求人を探す際は、給与体系や雇用形態を事前に確認することが重要です。

給与アップ傾向


アニメ業界では近年、給与水準にも改善の動きが見られます。

日本アニメーター・演出協会が実施した「アニメーション制作者実態調査2023」によると、アニメーション制作者全体の平均年収は約455万円と報告されています。これは過去の調査と比べて上昇傾向にある数値です。

職種別では、動画担当の平均年収が約263万円、原画担当は約399万円前後と報告されています。また、大手スタジオを中心に社員雇用の拡大や残業代支給、休暇制度の整備など、労働環境の改善に取り組む企業も増えています。

ただし、すべての制作会社で同じ待遇が用意されているわけではありません。求人を探す際は、給与形態や雇用形態、残業代の扱いを必ず確認することが重要です。

アニメーターを辞めたあとの転職先おすすめ5選

アニメーターを辞めたあとの転職先おすすめ5選
アニメーターを辞めたあと、「これまで培った技術や経験を活かせる仕事はないだろうか」と考える人は少なくありません。アニメ制作で身につけた作画力や構図理解、映像表現のスキルは、ほかのクリエイティブ職でも活かせます。そのため、アニメ業界以外でもキャリアの選択肢は意外と多くあります。

ここでは、アニメ業界内だけでなく、業界外も含めたおすすめの転職先を紹介します。

ゲーム業界(2D/3Dデザイナー・アニメーター)


アニメーターを辞めたあとの転職先として、特に相性がよいのが「ゲーム業界」です。

アニメ制作で培った作画力や動きの表現力は、ゲーム開発でも高く評価されます。キャラクターの自然なポーズや動きを表現するスキルは、モーション制作などの分野で活かすことが可能です。

2Dゲームではキャラクターデザインやスプライトアニメーション制作、3Dゲームではモーション制作やリギングなどの業務で経験を活かせます。

実際にアニメ業界からゲーム会社へ転職し、2Dデザイナーや3Dアニメーターとして活躍している人もいます。

Web・UI/UXデザイナー


アニメーターを辞めたあとの転職先として、「Webデザイナー」や「UI/UXデザイナー」も有力な選択肢です。

アニメーターはキャラクターや画面構成を考えながら作画するため、視覚的なバランスやレイアウトを設計する力が身についています。こうしたスキルは、Webサイトやアプリの画面設計を行うUI/UXデザインでも活かせるでしょう。

ユーザーが見やすく操作しやすい画面を設計する仕事であるため、「情報をわかりやすく伝える」という視点も重要です。この点でも、アニメ制作で培った表現力は強みになります。

また、IT業界はリモートワークや残業が少ない企業も多く、働き方を改善したい人にも転職しやすい環境といえるでしょう。

広告・イラストレーター(企業内・フリーランス)


アニメーターを辞めたあとの転職先として、「広告業界」や「イラストレーター」として活動する道もあります。

アニメ制作で培ったキャラクターデザインや構図設計のスキルは、広告やプロモーションのビジュアル制作でも活かされます。企業のWebサイトや販促ポスターなどでは、印象に残るイラスト表現が求められるためです。

また、企業のデザイナーとして働けば安定した収入を得やすく、フリーランスとして活動すれば案件単価を上げながら働くことも可能です。働き方の自由度が高い点も、この職種の特徴といえるでしょう。

映像制作・VFX(映画・CM)


アニメーターを辞めたあとの転職先として、「映画やCMなどの映像制作・VFX分野」も有力な選択肢です。

映像業界では、3DCGアニメーションやコンポジット(合成)の技術が重要視されており、アニメ制作で培った動きの表現力や画面構成の理解は、映像制作でも活かせます。自然な動きを考えながら作画してきた経験は、VFX制作でも大きな強みとなるでしょう。

また、リアリティのある質感表現やライティング表現に強みがある人材は評価されやすく、企業によってはアニメ業界より給与水準が高いケースもあります。そのため、年収アップやキャリアの幅を広げたい人にとって、有力な転職先の1つとなるでしょう。

一般企業(グラフィックデザイナー・広報)


アニメーターを辞めたあとの転職先として、「グラフィックデザイナー」や「企業の広報職」も選択肢の1つです。

アニメ制作で培ったデッサン力や構図設計のスキルは、ポスターや広告素材、パンフレットなどのデザイン制作で活かされます。画面構成や色使いを考える力は、企業のブランディングやプロモーションにも役立つスキルです。

また、広報やインハウスデザイナーは社内資料やPR素材、プレゼン資料の制作を担当することも多く、チームで制作してきた経験も評価されやすいポイントになります。

一般企業は労働環境が比較的安定しているケースが多く、残業や働き方を見直したい人にとっても転職しやすい職種といえるでしょう。

アニメーターを辞めたいと思ったらまずやるべきこと

アニメーターを辞めたいと思ったらまずやるべきこと
アニメーターを辞めたいと感じたときは、勢いで退職するのではなく、まず現在の状況と選択肢を整理することが大切です。体調や精神的な負担が大きい場合は、有給休暇を利用してしっかり休むことを検討しましょう。状況によっては休職制度を利用できる場合もあります。

また、退職後の生活を支える制度として、雇用保険の失業給付(いわゆる失業保険)などの社会保障についても事前に確認しておくことが重要です。

もし会社から執拗な引き止めを受けたり、損害賠償などを示唆されたりした場合は、やり取りの記録を残しておきましょう。

次の仕事を探す際は一人で悩まず、クリエイター職に強い転職エージェントへ相談することがおすすめです。同サービスを利用すれば、経験を活かせる求人を見つけやすくなります。次のキャリアに向けた準備を少しずつ始めてみましょう。

アニメーターの経験を活かした転職ならキャラ転がおすすめ

アニメーターの経験を活かした転職ならキャラ転がおすすめ
アニメ業界の労働環境は少しずつ改善しているものの、依然として厳しい現場が多いのも事実です。しかし、アニメーターとして培った作画力や表現力は、ゲーム・Web・映像など多くの分野で活かせます。

クリエイター職に特化した転職サービス「キャラ転」では、ゲーム業界や映像業界、Web制作会社など、スキルを活かせる求人を多数掲載しています。アニメーターからのキャリアチェンジを検討している方は、一度求人をチェックしてみてください。

この記事の監修者

梅崎栞里
4年制大学のアニメーション専攻を卒業後、アニメーターとして約3年間活動。10作品以上の国内アニメ制作に携わる。現在は、アニメ制作で培った知識と表現力を活かし、イラストレーター兼Webライターとして活動している。