1. キャラクター転職求人トップ
  2. ブログ一覧
  3. 動画マン(アニメーター)の仕事内容とは?原画マンとの違いを解説

動画マン(アニメーター)の仕事内容とは?原画マンとの違いを解説

動画マン(アニメーター)の仕事内容とは?原画マンとの違いを解説
動画マンとは、アニメーション制作において原画と原画の間をつなぐ「中割り」と、原画の線を整える「クリーンナップ」を担うアニメーターの職種です。

アニメーターとして業界に入る場合、多くは動画工程からキャリアをスタートし、原画マンへのステップアップを目指します。

ただし、業務の実態や現実的なキャリア形成のイメージが掴みにくく、不安を感じる人も少なくありません。

本記事では、具体的な業務内容や原画マンとの違いに加え、将来的なキャリア形成について詳しく解説します。アニメーターを目指す人や、動画マンとしてスキルアップや転職を考えている人はぜひ参考にしてください。

動画マンとは?アニメーション制作における役割と位置づけ

動画マンとは?アニメーション制作における役割と位置づけ
アニメーション制作は「企画→絵コンテ→原画→動画→撮影→仕上げ」という工程で進行します。このうち、原画の後工程にあたる「動画」フェーズを担当するのが動画マンです。

原画マンが描く動きの要点をもとに、その間を補完する中割りを描くことで、キャラクターの動きを滑らかにつなげ、映像として成立させる役割を持ちます。

動画マンの役割は、作画の精度や統一感が映像の完成度に直結するため、基礎工程でありながら作品の品質を支える重要なポジションです。

動画マンの主な仕事内容

動画マンの主な仕事内容
動画マンは、原画とタイムシートをもとにアニメーションの基盤となる作画を行います。作業は大きく「クリーンナップ」と「中割り」の2つに分かれ、いずれも作品の品質の基盤となる工程です。

ここからは、それぞれの工程の役割について詳しく解説します。

原画の線をきれいに清書する「クリーンナップ」


クリーンナップとは、原画マンが描いたラフで荒い線を1本の線画へと整えて仕上げる工程です。トレース台やデジタルツールを用いて動画用紙上に正確に描き起こし、アニメーション本編で使用される線画として完成させます。

クリーンナップには単なるトレースではなく、線の太さや強弱の統一が求められます。カットの連続で映像が構成されるため、キャラクター表現にずれが出ないよう整合性を維持しなければならないからです。

また、雰囲気や線のニュアンスがカットごとに異なる場合は、原画に応じた描き分けが求められます。

動きを滑らかにつなぐ「中割り(なかわり)」


中割りとは、クリーンナップされた原画と原画の間に中間の絵を描き加え、動きを補完する工程です。タイムシートの指示に従い、必要な枚数を調整しながら動きに緩急をつけていきます。

2つの原画の間を補間する「タップ割り」と、キャラクターを立体的に捉え、パーツごとの動きの差や奥行きを反映する「デッサン割り」が主な手法です。

これらを適切に使い分けることで、説得力のある自然な動きが生まれます。動きの重量感やスピード感を表現するためには、日常的な観察力と物理的な動きへの理解が必要です。

動画マンと原画マンの違い

動画マンと原画マンの違い
動画マンと原画マンは、「アニメーター」と総称されるため混同されがちです。実際には、担当する工程も求められるスキルも、報酬の仕組みも明確に異なります。

ここからは、担当工程と作業目的、求められるスキルと画力の方向性、給与形態の3つの観点から解説します。

担当する工程と作業の目的


原画マンは、絵コンテや演出意図に基づき、キャラクターの動きの要となるキーフレーム(原画)を描く役割を担います。演技や表情、画面構成を考えることが目的の1つです。

一方、動画マンはその原画をもとに、クリーンナップと中割りを担当します。目的は、原画マンによる設計を実際の動きへと落とし込むことです。

アニメーション制作はこの2つの工程が連携することで成立しており、いずれも作品全体の完成度を高めるために不可欠な役割と目的があります。

求められるスキルと画力の方向性


前提として、どちらが優れているということではなく、「設計する力」と「再現する力」という異なる役割を持つことを理解しておきましょう。

原画マンには、キャラクターの演技を絵で表現する「構成力・演技力(絵で演技を表現する能力)」と、遠近感や立体感を正確に描くための「パースや動きの設計力」が求められます。

また、独自の表現や個性が発揮される場面も多いです。演出家や監督とのコミュニケーションも発生します。

動画マンに求められるのは、原画の絵柄を崩さず正確になぞる「安定した線画力」と、動きのタイミング・重力・慣性などを意識した「デッサン力・観察力」です。原画マンの意図を正確かつ忠実に再現できているかどうかが重視されます。

給与形態や報酬の仕組み


動画マン・原画マンともに報酬は「1枚いくら」の単価制(歩合制)が基本ですが、その単価設計と収入構造は異なります。動画マンは1枚あたりの単価が比較的低く、収入を伸ばすには描画枚数を積み重ねることが必要です。

一方、原画マンは複数の原画で構成される「カット」単位で報酬が支払われるケースが一般的で、単価も高く設定されています。経験や実力に応じて担当カット数が増えるため、収入の幅も広がりやすいです。

また、平均年収は一般社団法人日本アニメーター・演出協会(JAniCA)が実施した調査によると、動画マンが227.5万円、原画マンは415.2万円とされています。
参照:一般社団法人日本アニメーター・演出協会(JAniCA)|アニメーション制作者実態調査報告書2026

動画マンの仕事のきつさと乗り越えるための心構え

動画マンの仕事のきつさと乗り越えるための心構え
動画マンとして仕事を続けていくには、業務の厳しさを正確に理解したうえで、長期的な視点を持つことが欠かせません。

ここからは、アニメーター職に関心が高い人に知っておいてほしい、動画マンの仕事の厳しさの要因と、現実的な向き合い方を解説します。

1日のノルマと圧倒的な作業量への理解


プロとして自立するためには、1日に描く枚数の「ノルマ」を意識しなければなりません。新人時代は1日に数枚を描くことから始め、少しずつ正確さとスピードを両立させていきます。いずれは、月間で数百枚を描き上げる必要があるからです。

動画1枚あたりの単価を仮に200円で計算しても、月間500枚を描かなければ月収10万円に届きません。1日10時間以上の稼働でも月収5万円から10万円に留まるケースがあるなど、単価の低さと作業量の制約が、仕事の厳しさの客観的な要因といえます。

この厳しさを理解したうえで、プロとして必要な作業量を把握しておくことが心構えの1つです。

忍耐力が必要な「単価制」での生活設計


新人の動画マンは、作業スピードや技術が発展途上であるため、こなせる枚数が限られ、収入が安定しにくいです。新人時期は年収が200万円台に留まるケースもあり、理想に対して厳しい現実に直面することもあります。

この時期を「将来への投資期間・技術習得のための研修期間」と位置づけ、生活設計を別に整えておくことが重要です。実家からの通勤、アルバイトとの両立、固定費の削減など、収入が安定するまでの現実的な生活プランを、事前に整えておきましょう。

また、スタジオによっては新人向けの研修制度や最低保証給を設けているところもあるため、就職先を選ぶ際は忘れずに確認してください。

デジタル作画への移行とスキルの習得


アニメ業界におけるテレワーク・デジタル化・ 新型コロナの状況調査では、デジタル作画を導入している割合が約7割を占めており、デジタル作画の導入が進んでいることが確認できます。

かつてはトレース台と鉛筆・紙によるアナログ作業が主流だったアニメーション制作現場ですが、近年はClip Studio Paint(クリスタ)などのデジタルツールを用いた作画が主流です。

デジタル作画に伴い、液晶タブレット(液タブ)の操作に慣れることはもちろん、レイヤーの管理・ショートカットキーの活用・ファイル形式の理解も身につけておく必要があります。

動画マンのキャリアパス(次のステップと将来の選択肢)

動画マンのキャリアパス(次のステップと将来の選択肢)
動画マンは、多くのアニメーターにとってキャリアの出発点です。現場で実務経験を積みながら作画力や制作工程への理解を深め、原画マンへの昇格を目指します。その先には、作画監督・演出・監督といった職種があり、いずれも現場経験と実績を積み上げることで到達できる職種です。

ここからは、それぞれのキャリア、考えられる他業界へのキャリアについて詳しく解説します。

ステップ1:原画マンへの昇格


動画マンとして実力とスピードを身につけたあとのステップが、原画マンへの昇格です。動画業務で培われる正確な描線やタイムシートへの理解、キャラクターの動きの把握は、原画に必要な基礎となります。

昇格の時期は、制作会社や個人の成長速度によって異なります。一般的には数年単位の経験を経て原画マンへ昇格するケースが多いようです。

原画マンとしての実績を積んだ先には、作品全体の作画品質を統括する作画監督へとキャリアが広がります。多くの作画監督が動画マンからキャリアを積み上げていることからも、動画マンの経験はキャリア形成において非常に重要です。

ステップ2:作画監督・演出へのキャリア


作画の知識と現場経験を基盤に、さらにキャリアを広げる選択肢として「作画監督」「演出」「監督」があります。

作画監督は各話の原画をチェック・修正し、作品全体の作画の統一を担う役職です。原画・動画の両工程を知るからこそ、全体を見渡した判断ができます。

その先に位置する演出は、シナリオや絵コンテの意図をもとにシーンの見せ方を設計・指示する役職で、作画監督から転向するケースも見られます。

さらに上位にあるのが、制作全体を統括する監督です。脚本・音響・演出・スケジュールを横断して管理する能力が必要であり、動画からのキャリアを積み上げた先に到達する職種の1つです。

ステップ3:他業界への転職


動画マン・アニメーターとして培われる「キャラクターに動きを与えるスキル」は、アニメーション業界に限らず幅広い分野で評価されます。

特に需要が高いのが、スマートフォン向けソーシャルゲームにおけるキャラクターモーション制作です。アニメーターの実務スキルは即戦力として求められることが多く、待遇面の選択肢も広がります。

また、プロモーション映像や広告、Webコンテンツなどの映像制作においても、その技術は高く評価されるでしょう。

さらに、3DCGやUIデザインといったデジタル領域でも、動きへの理解やデッサン力は応用可能です。アニメーション・ゲーム・映像業界はスキルの親和性が高く、他分野への転身も現実的なキャリアの選択肢の1つといえます。

アニメーター(動画マン)の仕事探しなら「キャラ転」がおすすめな理由

アニメーター(動画マン)の仕事探しなら「キャラ転」がおすすめな理由
キャリアパスを踏まえて転職先や就職先を探す際、一般の求人サイトではキャラクター業界の求人が少なく、条件に合った求人を見つけにくいというケースがあります。

そこでおすすめしたいのが、キャラクター業界に特化した求人サービス「キャラ転」です。ここからは、キャラ転の特徴を紹介します。

キャラクター業界に特化した求人情報を掲載


キャラ転は、日本で唯一のキャラクター業界限定求人サイトです。

アニメーション制作会社やクリエイティブ系スタジオの求人を多数取り扱っており、CGデザイナー・アニメーター・グラフィックデザイナーなど、キャラクター制作やデザインに関わる職種を網羅的に探すことができます。

一般の求人サイトでは「アニメーター」「イラストレーター」と検索しても、実際の業務内容と求人票の内容にずれが生じるケースも少なくありません。

キャラ転なら、最初からキャラクター業界に絞られているため、自分の希望に合った求人へ効率よくアクセスできます。

企業の実情がわかる口コミ機能でミスマッチを防げる


キャラ転では、掲載されている企業や求人の口コミ機能があります。求人情報だけでは見えにくい職場の雰囲気・待遇面といった、企業の実情や評価傾向を事前に把握することが可能です。

これらの口コミデータを活用すれば、企業や求人ごとの違いを比較・検討しやすくなります。また、自分の希望とのミスマッチの回避にも一役買うでしょう。

口コミ閲覧には会員登録が必要ですが、無料でできます。

随時更新された新鮮な求人から選べる


キャラ転では、グラフィック系・プロダクト系・アニメーション系など、複数の業種カテゴリにわたる求人が随時掲載されています。

動画マンや演出助手など、アニメーション制作に関連するポジションも掲載対象であり、転職のタイミングに合わせて最新の求人を確認できます。

一般の求人サイトでは検索しにくいキャラクター業界の求人を、まとめて比較・検討できる点が強みです。

動画マンの仕事内容と転職のポイント|キャラ転で求人を探そう

動画マンの仕事内容と転職のポイント|キャラ転で求人を探そう
本記事では、動画マンの仕事内容を中心に、原画マンとの違いや求められるスキル、キャリア形成について解説しました。

アニメーターとして培った作画力や動きの理解は、ゲームや映像など他分野でも活かせる汎用性の高いスキルです。動画マンから原画マンを目指すだけでなく、視野を広げた職種選択は、安定したキャリア形成につながります。

キャラクター業界に特化した求人サイト「キャラ転」を活用し、複数の求人を比較しながら、自身のキャリア形成につながる選択を検討してみてください。これからアニメーターを目指している人にとっても、業界の求人動向や職場環境を知る手がかりとして活用できます。

この記事の監修者

あるわいと | ALwhite
デザイン専門学校(イラストレーション専攻)卒業後、アニメーター、ソーシャルゲーム運営会社でのゲームデザイナーを4年経験し、運営とデザイン双方の知見を獲得。現在は、そこで得た表現力と実務経験を活かし、イラストレーションの企業案件を中心に幅広く活動。