Vtuberの年収はいくら？稼ぐ仕組みも紹介

近年、Vtuberとして個人で活動を始める方も急増していますが、「実際どれくらい稼げるの？」と疑問を持つ人は多いのではないでしょうか。

本記事では、個人勢と事務所勢の違いや、トップVtuberの推定年収、必要経費、そしてVtuberとして稼ぐ仕組みをわかりやすく解説します。さらに、活動を始めるための基本的な手順と、参考URLも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

Vtuberの年収は活動内容や個人・事務所などによって大きく異なります。

ここでは、「個人勢」「事務所勢」「トップVtuber」の3つに分類して詳しく解説します。

個人勢

個人勢のVtuberの年収は、月数万円～数十万円程度が平均的です。もちろん、収益はファン数や配信頻度、クオリティ、ファンとのコミュニケーションなどによって大きく変わります。個人Vtuberは活動当初の知名度が低く、投げ銭や広告収入などを得られるようになるまでは時間がかかるケースが多いです。

また、キャラクターモデルやイラストなどの制作、配信機材の用意などの初期コストを自分で用意する必要があるため、活動開始当初はコストが先行するのも特徴といえるでしょう。

事務所勢

事務所勢の年収については、活動規模などのほかに事務所との利益配分などの契約内容により左右されます。事務所勢は、機材の提供や活動面での手厚いサポートを受けられることが多い点が最大のメリットです。また、企業とのコラボやスポンサーからの案件も入りやすく、個人勢に比べると収入が安定しやすいといえるでしょう。一方で、活動方針が事務所方針と合わない場合やスケジュールに制約がでる場合もあるので、自身の活動方針と事務所の活動方針をしっかりすり合わせておく必要があるでしょう。

Vtuber事務所に所属するメリットについては、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。

≫Vtuber事務所とは？所属するメリット・職種・求人募集を探す際の注意点も紹介

にじさんじなどのトップVtuber

「にじさんじ」や「ホロライブ」といった大手事務所に所属するトップVtuberになると、年収が数千万円規模に及ぶケースもあります。これは、投げ銭や広告収入だけでなく、企業案件（PR配信）やグッズ販売、イベント出演などの多方面からの収益が大きく影響するためです。

ただし、これらの数字はあくまで一部のトップVtuberの推定年収であり、すべての所属メンバーが同じ水準で稼げるわけではありません。トップ層になるためには、キャラクターの個性や継続的な配信、ファンとのやり取りなど、さまざまな努力が必要であることはもちろん、それを結果に結びつけなければなりません。

必要経費

個人勢の場合は、モデル制作に数万円～数十万円、配信機材にもさらに数万円以上を見積もっておく必要があるでしょう。ソフトウェアやサブスク型ツールを使う場合は、月々数千円の維持費がかかることもあります。

事務所勢の場合も経費の一部を自己負担することがありますが、多くは事務所が負担するため初期コストを抑えやすい面もあります。ただし、所属に伴って収益の取り分や契約条件が変わるので、経費面だけでなく長期的な収支バランスを検討することが重要です。

Vtuberとして収益を得る仕組みにはさまざまな方法があります。ここでは代表的な7つの仕組みについて、詳しく解説します。

広告収入

Vtuberが収益を得る代表的な方法の一つが、YouTubeの広告収益です。

動画や生配信の合間に広告を挟み、再生数や広告クリックなどによって報酬が発生します。チャンネル登録者数や視聴維持率が高いほど、収益が伸びやすくなります。ただしYouTubeの広告収益は一定の条件をクリアしないと得られない仕組みとなっているため、とくに個人勢は条件をクリアするまでは収益が発生しないので注意が必要です。

投げ銭

YouTubeのスーパーチャット（スパチャ）や、他プラットフォームでの投げ銭機能は、視聴者から直接応援してもらえる仕組みです。

ライブ配信が盛り上がるほど投げ銭が増え、大きな収益につながる場合があります。ただし、プラットフォームによる手数料が差し引かれる点には注意が必要です。

メンバーシップの料金

YouTubeではメンバーシップというサブスクリプションサービスを利用できます。毎月一定額を支払ってもらうことで、限定配信やスタンプ、バッジなどの特典を提供できます。

ファンにとっては応援の気持ちを伝えられ、Vtuber側にとっては安定した収益を得られるメリットがあります。メンバーシップも、広告収益と同様に一定のチャンネル登録者数や視聴時間などの条件をクリアしないと利用できません。

企業からのPR案件

企業からのPR案件も、Vtuberの大きな収益の柱の一つです。たとえば、新作ゲームや商品を配信で紹介し、企業からPR費用を得る形です。知名度の高いVtuberほど契約金が大きくなる傾向があり、トップVtuberともなると、１回のPR案件で100万円を超える収益を得られるケースもあるようです。

特に事務所に所属していると企業案件の獲得がスムーズになると言われています。もちろん、個人勢であってもファン数が拡大し影響力が大きくなるに従って、PR案件を受けられる可能性は高まるでしょう。

イベントへの出演

オフライン・オンライン問わず、イベント出演もVtuberの重要な収益源の一つです。イベントの出演料に加え、現地で販売するグッズ収益が得られるケースもあります。大規模イベントの場合はメディア露出も増えるため、結果的に知名度アップと収益増を同時に狙えるのが魅力です。

一方でこれらのイベントは単独ではないケースが多く、普段の配信と違う立ち回りが要求されるケースがほとんどであり、イベントによっては多くの出演者の中に埋もれてしまう可能性もあります。事前にしっかり準備をして自分をアピールできるようにしておくことがポイントです。

グッズの販売

キャラクターの人気が高まれば、グッズ販売やボイスコンテンツなど、物販から得られる利益も無視できません。Tシャツやアクキーといった在庫を抱えるタイプのグッズにはリスクがある一方で、受注生産やデジタル商品なら在庫リスクを抑えられます。

ただし、個人で管理する場合は梱包・発送などの手間も考慮する必要があります。

Vtuberを始める流れは、おおまかに「キャラクターデザイン→モデル制作→配信環境の準備→デビュー配信」というステップです。2DモデルならLive2D、3DモデルならUnityやBlenderといったソフトを使用し、アバターを自在に動かせるように設定します。

また、配信にはPCやマイク、カメラなどの機材が必要です。OBSのような配信ソフトを習得し、サムネイル作成や動画編集を行う場合は、画像編集ソフトや動画編集ソフトの利用も検討しましょう。個人で活動する場合、すべてを自力で行う必要があり、初期費用や学習コストがかかります。一方、事務所勢の場合はサポートが受けられる半面、契約上の制約が発生することに注意が必要です。

詳しい手順や機材選びについて、以下の記事で詳しくまとめていますのでぜひ参考にしてください。

≫Vtuberになるには？仕事内容・年収・目指す際の注意点なども紹介

Vtuberの年収は、個人・事務所・トップクラスなど、活動スタイルによって大きく異なります。また活動スタイルによって、機材などの必要経費や収益獲得手段が異なるケースもあります。いずれにせよ、Vtuber活動は広告収入や投げ銭、企業案件など、多角的に収益を得るチャンスがある一方で、必要経費や継続的な努力も求められます。

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