個人Vtuberが伸びない原因と解決策！Vtuber事務所のメリットも紹介

「個人でVtuberを始めたけれど、なかなか再生数が伸びない…」そんな悩みはありませんか？

本記事では、Vtuber個人がよく直面する伸び悩みの原因を4つに分類し、具体的な改善策を解説します。さらに、事務所所属のメリットについても触れますので、ぜひ参考にしてみてください。

まずは個人Vtuberが伸びない原因を以下の4つのポイントから見ていきましょう。

●ターゲットが曖昧だから
●競合との差別化ができていないから
●視聴者とのコミュニケーションが希薄だから
●客観的な効果測定をできていないから

ターゲットが曖昧だから

1つ目の原因はターゲットが曖昧なことです。個人Vtuberとして活動するうえで、まず重要なのは「誰に向けて発信するのか」を明確にすることです。実際、ターゲットが定まっていないとアバターの方向性や話す内容がブレてしまい、視聴者に共感してもらうことができません。

たとえば学生層を狙うなら配信する時間帯や話題選びを学業や若者文化に合わせるといった工夫が考えられます。ターゲットが曖昧なままだと「自分は何者で、どんなテーマを扱うのか」が不透明になり、コンテンツに一貫性がなくなります。

視聴者は配信者の特色を求めてチャンネルに訪れるので、明確なターゲット設定は活動の軸として不可欠です。視聴者が“推す理由”を見つけやすいよう、「このチャンネルは○○な人向け」という方針をはっきり打ち出しましょう。

競合との差別化ができていないから

２つ目の原因は競合との差別化ができていないことです。現在、Vtuberの人口は1.6万人以上いると言われており、視聴者の獲得競争は激化しています。競争に打ち勝つためにも「自分ならではの強み」を打ち出さないと埋もれてしまいがちです。

たとえば、「ゲーム配信に特化する」「イラストを描きながらトークする」「二次創作を取り入れる」など、何かしらのオリジナリティを加えると視聴者に印象づけやすくなります。キャラクター設定やビジュアルデザインも差別化には重要です。

設定をしっかり作り込んでいるVtuberは世界観が分かりやすく、愛着を持ってもらいやすい傾向があります。競合と差別化するためには、自分の得意分野や好きなことを見極めて、他とは違うアプローチを追求してみてください。

視聴者とのコミュニケーションが希薄だから

３つ目の原因は視聴者とのコミュニケーションが希薄になっていることです。Vtuber活動の魅力の一つに、ライブ配信中の双方向コミュニケーションが挙げられます。コメントを拾ってリアクションを返したり、SNSでファンとのやり取りを続けたりすることで、視聴者が親近感を持ちやすくなるのです。

一方で、そうした交流が少ないと「ただ配信を流しているだけ」という印象になり、ファン化が進みにくくなります。TwitterやTikTokなどSNSを活用して日常の一面を見せる、次回の企画を募集して一緒に盛り上がるなど、積極的にアクションを起こしてみましょう。こうした小さな積み重ねが、大きなファンコミュニティを育む土台となります。

客観的な効果測定をできていないから

４つ目の原因は客観的な効果測定ができていないことです。YouTubeアナリティクスや各種配信ツールを使えば、どの企画や配信内容が特に人気があったか、離脱率が高いのはどこかなど、具体的な数字を把握できます。実際にデータをもとにサムネイルやタイトルを改善して伸び率が上がった事例が多数報告されています。

一方で、分析をせずに勘だけで企画を立て続けると「なぜ伸びていないのか」が分からないままです。再生数やエンゲージメントがどのタイミングで増減しているかを定期的にチェックし、成功パターンを見つけて再現することが成長への近道といえます。

次に伸び悩んでいる個人Vtuberが人気を得るためにできる解決策について詳しく解説します。

独自性の高いキャラクターを作成する

１つ目の解決策は、独自性の高いキャラクターを作成することです。個人Vtuberとして多くのファンを獲得するうえで欠かせないのが、「自分ならではの個性」を打ち出すことです。大手Vtuberの多くは、「悪魔の執事」や「バーチャル高校生」など明確な世界観を設定し、ファンの没入感を高めています。

また、アバターデザインは第一印象を左右する重要な要素です。見た目や口癖、衣装のテーマなどを工夫して「このデザインといえばあのVtuber」と思ってもらえるようにしましょう。

詳しくはこちらの記事でもキャラクターづくりのコツを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

≫Vtuberのキャラクターとは？作成方法やモデラ―・デザイナーなどを解説

配信環境を整える

２つ目の解決策は、配信環境を整えることです。配信の画質や音質が悪いと、それだけで視聴者は離脱してしまいます。

そこで重要になるのが、高性能なPCやマイク、安定したネット回線など、基本的な配信環境の整備です。OBSなどの配信ソフトを使いこなし、カメラやマイクのセッティングを最適化することで、快適な映像と音声を届けられます。たとえば2DアバターであればLive2Dの動きを滑らかにするためのスペックを、3Dならグラフィックス性能を考慮するなど、自分のスタイルに合った機材選びが大切です。

詳しくはこちらで配信環境のポイントが解説されているので、そちらも参照しながら進めてみてください。

≫Vtuberになるには？仕事内容・年収・目指す際の注意点なども紹介

オリジナルグッズを制作する

３つ目の解決策は、オリジナルグッズを制作することです。個人Vtuberがファンとの結びつきを強める方法として、オリジナルグッズの展開があります。Vtuber全体の収益の半分以上がグッズ関連から生まれているケースもあるようです。

Tシャツやアクリルスタンド、ボイス音源などを販売すれば、収益確保だけでなく「推しを身近に感じたい」というファン心理を満たすことができます。キャラクターのロゴや決めセリフをデザインに盛り込めば、ファンアートやSNS投稿などの二次的な広がりも期待できます。

グッズづくりはコストの面で不安もあるかもしれませんが、小ロットでも挑戦できるサービスが増えているため、ハードルは下がりつつあります。成功事例を参考に、小規模からスタートしてみるのも手です。

自分や競合の配信状況を分析する

4つ目の解決策は、自分や競合の配信状況を分析することです。伸びるVtuberと伸び悩むVtuberを分ける大きな要因に、分析と改善の継続が挙げられます。YouTube Studioなどでデータを定期的に振り返り、視聴者がどこで離脱するのか、どの動画が特にウケたのかを細かくチェックしましょう。

また、同ジャンルの人気Vtuberを研究することも欠かせません。ゲーム実況ならサムネイルデザインや配信時間、コラボの有無などを観察し、自分なりに活かせる部分を探してみてください。一度の挑戦で結果が出なくても、繰り返し改良を重ねるうちに「自分だけの勝ちパターン」が見えてくるはずです。データと他者の成功例を積極的に活用し、効果的な施策を打ち出してみましょう。

個人Vtuberとして活動していると、配信機材や企画、マネタイズなど、多くの壁にぶつかることがあります。ここで選択肢に浮上してくるのがVtuber事務所への所属です。Vtuber事務所に所属すれば、技術面やプロモーション面、収益面でさまざまなサポートが受けられます。技術面では、動画編集やLive2D設定、配信トラブルへの対処など、配信に関わるあらゆる面で専門的なスタッフのバックアップを受けられます。また、活動や投稿スケジュールなどに関するノウハウを得られる点は大きなメリットといえるでしょう。

またプロモーション面では、事務所内の他の活動者とのコラボ企画や大型イベントへの参加など、個人では難しいプロモーションのチャンスが得られる点も魅力です。収益面でも、企業タイアップや広告出演など、事務所の信頼性をバックに、個人では難しい案件が獲得できる点は大きなメリットといえます。一方で事務所の活動方針に基づく活動が求められるため、活動内容によっては自由度が制限される可能性があります。活動方針については、所属前に確認しておくことが重要です。

Vtuber事務所に所属するメリットは、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

≫Vtuber事務所とは？所属するメリット・職種・求人募集を探す際の注意点も紹介

個人Vtuberが伸びない主な原因として、ターゲットの曖昧さ・差別化不足・コミュニケーション不足・効果測定の欠如が挙げられます。対策としては、独自性のあるキャラクターづくりや配信環境の整備、グッズ販売、そして自分や競合の分析が有効です。また、事務所に所属すれば技術サポートやコラボ企画、スポンサー案件などのメリットを得られる可能性も高まります。

「キャラ転」は日本唯一のキャラクター業界限定の求人サイトです。業界特化だからこそできる豊富な求人を多数掲載しており、Vtuberに関する求人などもラインナップしています。個人Vtuberからの飛躍に向けて、事務所などへの所属を検討している方はぜひお気軽にご相談ください。