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アニメーターになるにはどんな練習をする?転職のヒントも紹介

アニメーターになるにはどんな練習をする?転職のヒントも紹介
アニメーターを目指している人のなかには、「何をどう練習すればいいのかわからない」と悩んでいる人もいるでしょう。アニメーション制作では、イラストとは異なり、キャラクターや物体の「動き」を自然に表現する作画力が求められます。

また、制作現場では大量の原画を描く必要があるため、安定したクオリティと効率よく描き上げるスピード感も重要です。自分のペースであっても、正しい練習方法を継続すれば、スキルは着実に伸びます。

本記事では、アニメーターに必要な技術やおすすめの練習方法、就職・転職につなげるための考え方までわかりやすく解説します。

アニメーターになるための練習を独学で進める方法

アニメーターになるための練習を独学で進める方法
アニメーターを目指して独学で練習を進める場合、まずは基礎画力の習得を目指します。主な練習はデッサン・クロッキー、そしてアニメーションの模写です。

これらは単なる作画練習ではなく、キャラクターや物体の構造を理解し、「動きとして破綻しない絵」を描くための基礎トレーニングとして位置づけられます。

ここからは、それぞれの基礎練習がどのような役割を持ち、実際のアニメーション制作や作画スキルの向上にどうつながっていくのかを、実務視点で解説します。

デッサンとクロッキーで画力の基礎を作る


アニメーターの基礎力を鍛えるうえで欠かせないのが、デッサンとクロッキーです。

デッサンでは、対象物の形状や陰影、質感をじっくり観察しながら描くことで、立体感や空間把握力を養えます。アニメーション制作では、3次元の物体や人体を自然に2次元へ落とし込む力が不可欠です。

静止画の段階で構造に違和感があると、実際に動かした際にも不自然さが残ってしまいます。そのため、人体や物体の構造を正確に理解しながら描くことが必要です。

デッサンを毎日継続すれば、立体をどう捉えれば自然に描けるのかが少しずつ理解できるようになります。

一方のクロッキーは、短時間で人物や動物の特徴、ポーズ、動きを捉える練習です。全体の流れや重心を把握する力が身に付きます。キャラクターの動きを素早く、かつ自然に表現する力につながります。

特にアニメーターに必要な「動きを感じさせる絵」を描く感覚を養うのに効果的です。

「アニメーションの絵」を模写する


模写は、アニメーターを目指すうえで効果的な基礎練習の1つです。

アニメーション作品の一場面を模写することで、実際の作画で使われる線の強弱やポーズ、構図、キャラクターの見せ方を学べます。「動きを感じさせる絵」がどのように描かれているのかを理解する練習として効果的です。

模写は最初から完璧な再現を目指す必要はありません。まずは線の引き方や形の捉え方に慣れていきましょう。慣れてきたら細部まで観察し、より正確性を上げることで、作画の精度を高められます。

練習が習慣になったら、背景・乗り物・動物など、題材の幅を広げましょう。さまざまな構図やモチーフに触れることで、アニメーターに必要な対応力や表現の幅を広げられます。

アニメーターの練習を続けるうえで必要なこと

アニメーターの練習を続けるうえで必要なこと
アニメーターになるための練習は、ただ数をこなすだけでは不十分です。得意なものばかり描いていないか、自分の成長や課題を客観的に確認できているかを認識することが求められます。

ここからは、アニメーターを目指す人が練習を続けるうえで押さえておきたいポイントを詳しく解説します。正しい方法で練習を続け、実務で求められるレベルの画力の習得を目指しましょう。

得意分野に偏らず苦手と向き合う


独学で練習を続ける場合、描きやすいモチーフばかりを選びがちです。

しかし、アニメーションの現場では、人物だけでなく、動物・メカ・背景など、作品に応じてさまざまな対象を描き分ける力が求められます。そのため、苦手分野の克服は、意識して取り組まなければなりません。

苦手なものを練習する際は、なんとなく描くのではなく、構造や立体感を意識することが重要です。

例えば苦手な物体をスケッチする数を増やす、異なる絵柄の作品を模写して表現の幅を広げる、といった方法が効果的です。人体を描く場合は、骨格や筋肉の動きを意識しながら描くことで理解が深まります。

苦手な対象を1つずつ克服していくことが、実務での対応力の向上につながります。練習の目的を明確にし、継続させましょう。

客観的な評価を得る場を作る


一人で練習を積んでアニメーターを目指す際のネックは、自分一人で質の良し悪しを判断する時間が多くなることです。こうした状況では、自分の実力や改善点を客観的に把握しにくくなってしまいます。

自分では構図やデッサンの崩れ、動きの不自然さに気付けないケースも少なくありません。効率よく上達するためには、第三者から評価を受ける機会を意識的に設けることが不可欠です。

具体的には、SNSに作品を投稿して感想やアドバイスをもらう、コンテストに応募して実力を試すといった方法があります。周囲に経験者や指導役がいれば、積極的に意見を求めましょう。

また、第三者の視点を取り入れると、客観的な判断基準を知ることも可能です。練習すべき内容や方向性も定めやすくなります。

練習の質が上がれば、成長を実感しやすく、モチベーション維持にもつながるでしょう。

アニメーターになるための画力以外の練習とは

アニメーターになるための画力以外の練習とは
実務では、画力だけでなく、画面の構成を考える力やデジタルツールの操作スキル、さらにチームで制作を進めるための基本的なコミュニケーション力も求められます。

ここからは、アニメーターに必要とされる画力以外のスキルについて、具体的に解説していきます。

画力だけでなく、画面全体の理解が求められる


アニメーターには、画面全体を設計する力も求められます。具体的には、キャラクターの配置やポーズ、背景との関係性、カメラアングルなどを踏まえた、シーン全体の構成を理解する力です。

画面の構成力・理解力は、視聴者の視線を自然に誘導し、ストーリーの感情や展開を絵で的確に伝えるために欠かせない要素になります。

そのため、レイアウトの練習を通じて、キャラクターと背景のバランス、空間の使い方、余白の活かし方などを意識的に学んでいくことが重要です。

さらに、作画の評価が高いアニメーション作品を観察し、「キャラクターがどのように動き、背景とどのように馴染んでいるのか」を分析する習慣も必要です。

こうした積み重ねにより、画面全体を設計する力が養われていきます。

専門学校のカリキュラムから見る、習得すべき技術


専門学校では、アニメーターに必要な基礎から実践までを体系的に学べるように、幅広いカリキュラムが組まれています。

作画の土台となるデッサンやクロッキーに加え、色彩・配色の知識、レイアウトや視覚法則といった、画面設計に関わる分野も基礎科目として扱われるのが一般的です。

近年では、CLIP STUDIO PAINTやAdobe After Effects、Mayaといったデジタルツールの操作スキルも習得できる学校があります。2DCGと3DCGを組み合わせた制作への適応力の養成は必須といえるでしょう。

独学の場合でも、こうした技術領域や制作環境を意識しながら練習の幅を広げていくことが、実務で役に立ちます。

また、表現技術だけでなく、チームで制作を円滑に進めるためのコミュニケーション力や、スケジュールを管理する意識を養うためのグループ制作を取り入れている学校もあります。

アニメーターの就職・転職で求められるポートフォリオとは

アニメーターの就職・転職で求められるポートフォリオとは
アニメーターとしての就職・転職を目指すうえで、ポートフォリオは重要な選考資料の1つです。採用担当者はポートフォリオを通じて、基礎的な作画力だけでなく、表現の幅、対応できる業務領域、個性や将来性まで総合的に判断します。

ポートフォリオでは、線画を中心に構成します。デッサンやクロッキーなど肉筆による線の強弱がわかる作品が重視されるからです。CG加工や塗りつぶしが多い作品は実力が伝わりにくくなる場合があります。

また、人物に加えて乗り物・建物・動植物など題材を広げ、対応の幅を示しましょう。性別・年齢・ポーズの違いなど、描き分けの多さを伝えることも重要です。

見せたい作品は、前半に配置するなど構成にも工夫が求められます。応募企業の作風に合わせて内容を調整すると、より効果的なアピールができるでしょう。ページ数は応募企業によって調整します。

アニメーターの練習を積んだ先のキャリア

アニメーターの練習を積んだ先のキャリア
アニメーターとして採用が決まれば、現場で経験を積みながらキャリアを築いていく段階に進みます。仕事内容やキャリアパスの知識は、日々の練習の目標と内容につながるため採用前であっても理解しておくべきです。

ここでは、アニメーターとして働くうえで知っておきたいスキルと、キャリアの基本的な流れについて解説します。

アニメーターの仕事と求められるスキル


アニメーターには画力だけでなく、実務に直結する複数のスキルが求められます。特に重要なのが、短時間で大量の作画をこなすスピードと正確性です。

30分アニメーションの1話を完成させるには、複数のスタッフで3,500~4,000枚規模の作画を分担して仕上げる必要があります。このため、納期までに安定して作業を進める力が不可欠です。

ほかにも、次のようなスキルや資質が求められます。

✅原画の意図を正確に反映するクリンナップ(清書)の精度
✅タイムシートを読み取って動きを理解する力
✅時間管理能力
✅チームで制作を進める協調性、責任感
✅ほかのスタッフとの連携やコミュニケーション能力

画力だけでなく、こうした複数の能力を求められるのがプロのアニメーターです。

アニメーターのキャリアパス


アニメーターは一般的に、動画担当(動画マン)としてキャリアをスタートするのが基本です。

動画担当は、原画マンが描いた原画をもとに、動きの途中となる絵を補いながら、アニメーションとして自然な動きになるよう整える役割を担います。

まずは動画担当を通じて画力や作業スピードを高めつつ、現場の制作フローを覚えます。

その後、実力が認められると原画マンへと昇格し、動きの始点と終点を設計する重要な役割を担当します。さらに経験を重ねることで、作画監督(作画の品質管理)、演出家(カット全体の設計)、監督へとステップアップしていく人もいます。

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アニメーターになるための道のりは、日々の地道な練習の積み重ねから始まります。デッサンやクロッキーで基礎を固め、模写や画面構成の学習を通じて実践的な技術を磨いていきましょう。

苦手な構図にも向き合い、客観的な評価を取り入れることで、プロとして通用する画力が身に付きます。練習の成果が形になったら、ポートフォリオとして整理し、アニメーターとしての就職・転職活動に活かしましょう。

キャラ転では、キャラクター業界に特化した幅広い求人を掲載しており、自分のスキルや志向に合った仕事を効率よく探せます。磨いた技術を仕事につなげ、アニメーターとしてのキャリアを具体的に進める第一歩として活用してみてください。

この記事の監修者

あるわいと | ALwhite
デザイン専門学校(イラストレーション専攻)卒業後、アニメーター、ソーシャルゲーム運営会社でのゲームデザイナーを4年経験し、運営とデザイン双方の知見を獲得。現在は、そこで得た表現力と実務経験を活かし、イラストレーションの企業案件を中心に幅広く活動。