未経験からゲームシナリオライターになるには？有名人や大学、求人探しの注意点など

「ゲームのストーリーや世界観に感動した…」と感じることが多い方にとって、ゲームシナリオライターは憧れの職業ではないでしょうか？自分が手掛けたゲームで多くの人が感動し涙を流してくれるとしたら、これほどやりがいのある楽しい仕事はないでしょう。

そこで本記事では、ゲームシナリオライターの仕事内容やなりかたについてご紹介します。未経験からゲームシナリオライターを目指す方法も解説しますので、天職を目指すための参考にしてください。

「ゲームシナリオライター」とは、ゲームのストーリーを作り上げる役割を担う役職のことです。ゲームはストーリーあってこそのものなので、ゲームの基礎となる部分を作り上げる人とも言えます。

ゲームシナリオライターとはどのような仕事であるか、やりがいや年収についても交えながらご紹介します。

仕事内容

主な仕事内容は、ゲームの世界観を設定し、ストーリーを作ることです。具体的にはゲームのシナリオの中でどのように話を展開させるか、設定はどのようにするか…と、ゲームの世界観の基礎を作り上げるのが仕事内容となります。

メインストーリーの制作はもちろん、サイドストーリーを作ったり、キャラクターの設定をしたり、ゲームのコンセプトを設定したりするのがゲームシナリオライターです。

やりがい

ゲームシナリオライターのやりがいと言えば、やはり自分が作った世界をゲームで表現できることです。またゲームの基礎を設定する役割であるため、作品の大本を築けることもやりがいとなります。

自分が想像した世界をゲームとして具現化できるため、理想のゲームを作りたいと思っている方にとっては天職となるかもしれません。

向いている人

それでは向いている方の特徴についてご紹介します。

● 独自の世界観を持っている方
● コミュニケーション能力の高い方
● 忍耐力と自己管理能力のある方
● 日本語能力や文章力の高い方
● 発想力・想像力に長けている方

ゲームシナリオライターは、ゲームをプレイしたユーザーを感動させたり、驚かせたりする仕事とも言えます。そのため独自の世界観を持っていて、発想力や想像力に長けている方に適している仕事です。

ただし多くの方々とやり取りをしながら進めていく仕事であるため、コミュニケーション能力も欠かせません。理想とするシナリオを完成させるための忍耐力や自己管理能力も必要となります。

そして想像している世界観を伝えるための、日本語能力や文章力があることも大切な要素のひとつです。すべて備わっていれば、唯一無二のストーリーを生み出せるゲームシナリオライターになれる可能性が高まります。

有名人

ゲームシナリオライターとして広く知られている方々をご紹介します。

● 麻枝准：Kanon・AIRなど
● 奈須きのこ：Fateシリーズ・MELTYBLOODシリーズ・月姫シリーズ
● 野島一成：キングダムハーツ・大乱闘スマッシュブラザーズXなど
● 坂口博信：ロマンシングサガ2・パラサイトイヴ・ファイナルファンタジーシリーズなど
● 平松正樹：シェンムー・アークザラッドIII・テイルズオブリバースなど

年収

年収は平均的に、300～500万円程度だとされています。ただしご紹介した年収はあくまでも平均であり、名前の知られたゲームシナリオライターであれば、さらに年収が高くなることも珍しくありません。反対に駆け出しの方であれば、さらに年収が低くなることもありえます。

平均的な金額をご紹介しましたが、作品の人気度や知名度が年収を左右すると考えてください。

ゲームシナリオライターを目指す方の中には、ゲーム制作の経験がない方も多いものです。実際に実績がなくてもなれる職業ではありますが、やはり効率的にゲームシナリオライターになるには、次の3つのいずれかの手段を取ることをおすすめします。

専門学校・大学で資格やスキルを習得する

ゲームシナリオライターになるのに確実性が高いのは、専門学校や大学にて資格やスキルを習得する方法です。専門学校や大学の中には、ゲーム制作に特化した学科が設置されているところがあります。在学中にゲーム制作に関するスキルを学べたり、資格を取得できたり、実際にゲームを作ったりできる学科です。

たとえば、在学中にプログラミングの知識を習得し、「マルチメディア検定」「C言語プログラミング能力検定」に合格すると、ゲームシナリオライターとしての道が拓かれやすくなるかもしれません。

新卒・転職でゲーム制作会社に就職する

ゲーム制作のスキルを学べる学校に通っている方、すでにスキルを持っている方であれば、新卒や転職のタイミングでゲーム制作会社に就職するのが最も簡単な方法です。

ゲーム制作会社に就職をすれば、実力次第ではすぐにゲームシナリオライターになれることもあります。もしそのほかの業務を担当することになったとしても、業務中にゲームシナリオについて学びを深められるでしょうし、いずれかゲームシナリオライターになれるチャンスが訪れるかもしれません。

フリーランス・会社経営者として独立する

フリーランスや会社経営者として独立をして、ゲームシナリオライターとして働く方法もあります。ゲームシナリオライターになるのに特別な資格は不要です。実力があるのであれば、フリーランスでも仕事をやっていける可能性があります。

もちろんフリーランスではなく、企業を立ち上げて会社経営者として活動する方法もあります。独学であっても、スキルと発想力、想像力があれば、ゲームシナリオライターとして活躍できる可能性があります。

これからゲームシナリオライターを目指すなら、求人を探す際に次のような点に注意してください。

● 求人募集をしていない企業にも応募すること
● 同人サークルに所属して人脈を作ること
● ライターとしての実績を作ること

求人情報を探しながら意識したいことをご紹介しました。まずは求人情報だけを頼りにせず、募集情報がない企業にも応募するようにしてください。

「ゲームシナリオライター募集」の情報を出す企業は多くありません。実際には求人を出さなくても、応募者が作品を提出し、その中から採用を決定する企業が多いためです。もちろん求人募集をしている企業であれば、採用される確率は高まります。しかし同時に、募集情報がない企業にも応募する意気込みが必要です。

また同人サークルに所属して、シナリオライターとの人脈を作る方法もおすすめします。ライターとしての実績があり、プロシナリオライターと人脈を持つことができれば、求人情報に頼らずともゲームシナリオライターになれるかもしれません。

ゲームシナリオライターになるには、学校や独学にて学んだスキルと実績がポイントとなります。また同人サークル活動にて作った人脈によって、将来への道が拓かれることもあるかもしれません。

しかしやはり、日頃から求人情報をチェックすることも欠かせないことです。「キャラ転」ではキャラクター業界の求人・転職情報のみを取り扱っており、ゲームシナリオライターの求人情報も見つけやすくなっています。

これからゲームシナリオライターを目指したい方は、今回の記事の内容を参考にしながら、キャラ転を活用して効率よく夢への第一歩を目指してください。